骨肉腫編

骨肉腫の特徴


骨組織に原発する悪性腫瘍で、直接類骨(骨組織の構成要素で基質と繊維からなるもの)、あるいは骨(骨組織の構成要素でリン酸カルシウムで作られているもの)を産生する悪性腫瘍です。骨のがんのなかでは、もっとも発生数の多い腫瘍です。

発生率の高い病気ではありませんが、子供の悪性腫瘍のうちで白血病の次に多い病気です。1年間に、人口100万人あたり3人の頻度で発生する病気で、年齢に関係なく発生しますが、患者の60%が10代、15%が20代と若年者が多いのが特徴です。


発生しやすい部位と症状


この腫瘍の半数ちかくは、大腿骨(だいたいこつ)の下端にできます。

つぎに多くみられる部位は脛骨(けいこつ)(膝(ひざ)から下の太いほうの骨)の上端です。腓骨(ひこつ)(膝から下の細いほうの骨)の上端にも発生し、70~80%が、膝の周囲にできます。上腕骨(じょうわんこつ)の上端(肩の部分)にも比較的多くみられます。


進行してくると、運動したときの痛みや、運動などをしていないときでも痛みを感じるようになったり、骨がはれてくるために腫瘍(しゅよう)のある部分が太くなってきます。ただ、筋肉などが厚いところでは骨のはれに気づきにくいです。

骨肉腫による運動時の痛みは、筋肉痛と勘違いしてしまい放っておいてしまうことがあるので注意が必要です。



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(出典:kotobank)


検査と診断


もっとも簡単な診断方法はX線検査です。X線像だけで診断ができることもあります。

しかし、骨肉腫の疑いが強い場合には、X線像のほかに、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像装置)、血管造影(造影剤を血管に注入して血管のX線写真を撮るもの)、骨シンチグラフィー(アイソトープによる画像で腫瘍を見つける検査)などの検査を行ないます。

 最終的な診断は、腫瘍の組織の一部をとって顕微鏡で調べる病理組織学的検査を行ない、検査結果を総合して決定します。



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(出典:ここカラダ 骨と筋肉のがんより)



治療・手術


治療は、手術と抗がん剤などを使用する化学療法が中心ですが、ときに放射線療法が加わることもあります。骨肉腫の手術が不可能な場合には、化学療法、放射線療法が行われます。

手術は、化学療法の発達によって、腕や脚を切らないようにする手術が広く行なわれるようになりました。手術では、腫瘍を、骨を含めて切除し、骨の切除された部分は、人工関節、人工骨など、いろいろな材料を用いて再建します。

こうした手術は、すべての人に行なうわけにはいきません。腫瘍がさほど大きくない、化学療法がよく効く、主要な血管や神経を切らずにすむ、といったときに、患肢温存手術の対象となります。


化学療法

骨肉腫は、血管に悪性の細胞が流れ込んで、しばしば肺に転移します。この肺への転移を防ぐことが、生命を救うたいせつな治療の一つです。

そのため、骨肉腫の診断が確定すると、抗がん剤などを使った化学療法が行なわれます。

 

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